「機関ブロック取引で元本10倍」――
その誘いはSIC投資クラブC108による最新LINE投資詐欺でした。
SIC投資クラブC108とは
LINE・Telegram・Discord にまたがる「コピー取引型FX」+「機関ブロック取引」を掲げた投資グループ。
2023年末から国内投資家を大量招待し、「月利30%」をうたって少額テスト入金→残高水増し→高額追加入金の流れで資金を吸い上げています。
2025年5月にjustanswer.jp上で初の相談投稿が確認され、6月には被害相談が1,000件を超え急拡大しました。
勧誘メッセージの特徴まとめ
前パートで触れた「機関ブロック取引×月利30%」という殺し文句。
運営は 「石田幸助先生」「小林美雪アシスタント」の二人三脚形式で、
「初回3万円→翌朝+15%着金」という疑似成功体験を演出します。
そこからZoomウェビナーとグループチャットで心理的包囲網を敷き、
最終的に50〜100万円の追加入金へ誘導する──これが本シナリオの鉄板です。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
典型的な被害の流れ
48時間で資金蒸発ロードマップ
被害者ヒアリングを時系列に整理すると、わずか2日で資金が姿を消します。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
ここからが本番。被害者のLINEには「返金代行します」と称する
二次詐欺アカウントが雪崩れ込み、さらに追い討ちをかけます。
税前納付・追加保証金の正体
「税金」でなく“出口料金”だった
請求額は残高×18〜22%が最多。
これは実在の税率(20.315%)を匂わせて本物感を演出しつつ、
実際は海外個人口座→USDT変換→暗号ミキサーで即時ロンダリングされます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
二段請求の罠
税前納付を払った直後、「本人確認KYC保証金」として
さらに3〜5万円を要求されるケースが43%に上ります。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
残高200万円→「税前納付38万円」→払うと
「KYC保証金7万円」→
さらに「国際送金手数料4万円」…
支払い画面はすべて同じ個人口座。
止めた瞬間、運営からは既読無視。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
送金先と資金ロンダリング
多くの振込先は「ゆうちょ→地方銀行→香港法人SUN RANK LTD」へ集中。
ここで資金がUSDTに替えられ、Tronチェーン+Mixサービスを経由したのちDEXで分割売却されます。
トラッキングが遅れるほど痕跡は薄れ、72時間で可視性は1/10に低下します。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
即行動3ステップ
- チャット・入金履歴をPDF化
- TXハッシュをエクスプローラ保存
- 弁護士+ブロックチェーン解析企業へ送付
\ 詐欺被害相談の実績多数 /
被害統計と平均損失額
2024年1月~2025年6月にかけて集計した318件の相談データ(当サイト集計)によれば、
- 平均損失額:126万4,000円
- 中央値:72万円(少額層が多い)
- 最高損失:1,980万円(60代男性、退職金)
- 税前納付請求率:91.2%
- KYC保証金併用率:44.7%
被害額は1回目より2回目の入金で一気に跳ね上がるのが特徴です。
テスト入金後に「VIP枠」「プロプライム口座」といった優遇ワードで追加投資を煽り、
出金タイミングで税前納付の名目を持ち出します。
年代別に見る心理的ギャップ
20~30代は「副業・スキル無しで稼げる」というキャッチに共感し、
40~50代は「退職金の種銭を短期で増やせる」という動機で高額化。
シニア層は投資アプリのUIがシンプルなためデジタル警戒心が薄い点も、損失拡大の要因となっています。
返金方法と証拠保全
残高0表示やグループ削除で「もう無理だ…」と諦める前に、
① データ保存
② 弁護士・暗号資産トレーシング企業へ共有
③ 差押・交渉のプロセスを即座に実行しましょう。
Step 1 証拠を1時間以内に保存
チャットログ・振込明細・TXハッシュはPDFかスクショ+クラウド二段保存が鉄則。
LINEは削除される前に「トーク履歴を送信」を行い、
CSV化しておくとシステム解析が容易です。
Step 2 法律+ブロックチェーン解析の連携
USDT転送は72時間以内ならヒット率が高いとされています。
弁護士が開示請求をかけ、ブロックチェーン専門企業が
マネロン経路をトレースする二段構えで資金回収を狙います。
\ 72時間以内の相談で成功率UP /
二次詐欺を回避する方法
返金を焦る心理に漬け込む「被害金回収代行」詐欺が急増中。
手数料前払いや成功率90%保証を謳う業者は要注意です。
代表的な誘い文句
安全な相談先を見抜く3基準
① 実名弁護士が所属
② 返金実績を具体額で提示
③ 電話・面談・書面契約を揃えている
この3つを満たす機関へ依頼することで、二次被害を限りなくゼロに近づけられます。
避けるべきNG行動
- 被害者コミュニティ内で個人取引
- 「紹介料バック」付きの業者を利用
- 暗号資産を再投資して取り戻す
- 運営を脅迫・暴露すると宣言
5秒セルフチェック
「これは詐欺かも?」と感じた瞬間に、以下5つを5秒で確認してください。
Yesが1つでも出たら要警戒
3つ以上該当したら今すぐ送金停止
送金後に気付いても72時間以内なら資金追跡の成功率が急上昇します。
チャット履歴・振込控え・ウォレット履歴を即保存し、
弁護士・暗号資産トレーシング会社へ相談を。
覚えておきたい鉄則
- 返金はスピード勝負
- 証拠は原本+PDF二重保存
- 「少額だから」と妥協しない
- 二次詐欺の前金には一切応じない

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少しでも違和感を覚えたら、ためらわず専門家へアクセスしてください。
\ 詐欺被害相談の実績多数 /
「追加保証金を延々請求された」
30代男性