24ForexMarket はドミニカ登記を名乗りながら日本の金融庁登録を持たない「無許可FXブローカー」です。
2024 年末ごろから SNS 広告とマッチングアプリ経由で日本国内の被害が多発し、出金拒否や追加送金要求が社会問題化しました。
本記事では 2025 年時点で報告された**最新の手口・被害スキーム**を整理し、安全に資産を守るための具体策を解説します。
24ForexMarket詐欺とは?主な手口と事例
24ForexMarket を巡る典型的な詐欺手口は次の 3 種類です。
1. SNS副業型「クリック報酬」詐欺
TikTok/Instagram広告から“クリック課金型の副業”を装った LINE オープンチャットへ誘導。
「タスクを 5 回こなすと 3000 円」→「さらに稼ぐには口座開設が必要」と誘い、24ForexMarket口座へ入金させます。
小額出金には一度応じて信用を得た後、数十万円単位の追加入金を要求。出金申請すると「AML(資金洗浄)検査料」「確定利息税」名目で送金を迫ります。
典型例(神奈川県・2025年2月)
被害者 | 被害額 | 勧誘経路 |
---|---|---|
40代女性 | 約320万円 | Instagramリール広告→LINE |
2. ロマンス + FX運用代行詐欺
マッチングアプリで知り合った投資家を名乗る人物から「AI 自動売買で月利 15%」と勧誘されます。
24ForexMarket で口座を作り USDT を入金。利益画面を SNS で逐次報告しつつ信頼を築き、大金を投入させたタイミングで出金をロック。
3. フィッシング/偽サポート詐欺
24ForexMarketのロゴ入りメールで「異常ログインを検知」と通知し、偽ログイン画面へ誘導する手口。
**ワンタイムコードを入力させて資金を抜き取る**のが狙いです。
- 偽カスタマーセンター番号へ架電させ「身分証確認料」を送らせる
- AnyDesk でリモート接続を許可させウォレットを操作
被害規模と統計データ(日本国内)
暗号資産・FX 関連相談は加速度的に増加しています。SNS 起点の投資詐欺がとりわけ深刻です。
年度 | 相談件数* | 増減率 |
---|---|---|
2021 | 6,381件 | — |
2022 | 5,623件 | −12% |
2023 | 8,466件 | +51% |
2024 | 11,072件 | +31% |
2025(1〜8月) | 7,315件 | 前年同期比 +44% |
SNS 誘導型 FX詐欺が全体の 62% を占め、被害総額は 641 億円(2025 上半期)に達しています。
24ForexMarketへの警告と運営実態
金融庁(関東財務局)は 2025 年 1 月 29 日、24ForexMarket を「無登録で金融商品取引業を行う者」として正式警告。所在地・連絡先に実体がなく、法人登記の整合性も取れていません。
警告の要旨
- 日本人顧客を対象に FX/CFD 勧誘=金融商品取引法違反
- 東京のオフィス住所はレンタルスペース
- ドミニカ現地登記番号は別会社の複製
- カスタマー電話は IP で国外経由
日本人向け営業を行う海外業者は、第二種金融商品取引業などの登録が必須です。登録を確認できない場合は利用しないのが唯一の防衛策です。
詐欺に遭った場合の相談先と対応方法
暗号資産詐欺の資金回収は時間との勝負です。送金先ウォレットを早期凍結できる可能性があるため、証拠保全 → 専門家相談を最優先してください。
チャット履歴・取引明細・ブロックチェーン Explorer の URL は必ずスクリーンショット保存を。
\ 詐欺被害相談の実績多数 /
被害者の声
「資金を AI が運用してくれる」と聞き 120 万円を USDT で入金。利益が出た表示だったのに、引き出そうとした瞬間に “出金審査に保証金が必要” と 15% 追加入金を求められました。

50代女性・パート
副業グループ詐欺
LINEグループのタスクで 5000 円もらえたので信用。追加で 180 万円を振り込んだあと「国際為替税」の支払いを要求され、サポートとも連絡が取れなくなりました。
詐欺被害を防ぐためのチェックポイント
チェック項目 | 理由 |
---|---|
「絶対に負けないAI」 | AI運用であっても元本保証は不可能 |
出金条件に追加送金 | 税・保証金の前払いを求める業者は100%詐欺 |
金融庁の登録番号を検索 | 登録業者リストで社名が出なければ違法営業 |
個人名義ウォレット禁止 | 法人名義 or マーケットウォレットか確認 |
複数人で情報共有 | 第三者の目でリスクに気付ける |
おわりに
24ForexMarket のような無登録ブローカーは名前を変えて何度でも現れます。
少しでも疑問を感じたら送金を止め、必ず第三者へ相談しましょう。早期対応が被害拡大を防ぎます。
筆者自身も詐欺被害を経験しました。資金回収の相談先として実績のある法律事務所を紹介しているので、困ったときは気軽にご相談ください。
\ 詐欺被害相談の実績多数 /
30代男性・自営業
AI自動売買を装うロマンス詐欺