BROKEN BOUND は金融庁未登録の暗号資産プラットフォームです。
2024 年夏に Telegram で “⽇利 1.5 %” と謳いスタートし、2025 年にかけて出金拒否・元本保証料の追加請求が急増。高齢者を中心に被害が拡大しています。
本記事では 2024〜2025 年に確認された最新の詐欺手口と資金を守るための行動指針を解説します。
BROKEN BOUND詐欺とは？手口と最新ケース
BROKEN BOUND を利用した詐欺は大きく 3 タイプに分類できます。
1. “日利 1.5 %” クロスチェーン運用セミナー型
BEBE トークンのクロスチェーンマイニングを名目に最低 100 USDT からの参加を勧誘。
初月に少額出金を許可して信用を得たあと、翌月から出金申請に保証料 15 %を要求し資金をロックします。
2. MLM報酬 3 層構造のインフルエンサー勧誘
TikTok ライブで「早期参入で報酬倍増」と煽り LINE グループへ誘導。
3 層ダウン報酬をエサに家族・友人を連鎖勧誘させ、被害総額が雪だるま式に膨らむ典型的ポンジです。
3. ロマンス + アプリ偽サポート詐欺
マッチングアプリで知り合った人物が「AI自動売買で月利 15 %」と勧誘。
少額出金で安心させてから大口入金をさせ、出金しようとすると「AML手数料」を請求しサポートが消失します。
国内被害規模と急増する相談件数
警察庁によると、2024 年のロマンス・投資詐欺被害額は 1,268 億円と前年比 1.8 倍に急拡大しました。暗号資産系投資詐欺の相談は前年比 +44 %で増加し、その多くが SNS 経由です。
無登録営業の実態と行政警告
要点まとめ
- 金融庁登録リストに BROKEN BOUND の記載なし
- 東京都内オフィス住所はレンタルスペースと判明
- 海外ライセンス番号は別社コピーの疑い
- カスタマー電話は IP 回線で所在追跡が困難
登録外業者は金融商品取引法・資金決済法違反の可能性が高く、利用停止が最も安全な対策です。
被害に気付いたら優先すべき対応
24 時間以内の証拠保全が資金回収率を左右します。チャット履歴・TXID・ウォレットアドレスを保存し、以下の窓口へ同時並行で連絡しましょう。
| 窓口 | 連絡先 | 主な支援 |
|---|---|---|
| 消費生活センター | 局番なし 188 | 事業者照会・初期対応 |
| サイバー犯罪相談窓口 | #9110 | 刑事告訴・送金凍結要請 |
| 弁護士「投資被害110番」 | 各弁護士会 | 民事回収・集団訴訟 |
| 日本暗号資産取引業協会 (JVCEA) | 公式フォーム | 取引所への協力依頼 |
リアルな被害者の声
「日利 1.5 % と聞き 150 万円を入金。翌月“保証料”を払わないと出金できないと言われ、その後サポートが消えました。」
50 代女性・主婦
ロマンス詐欺 + 偽サポート
「マッチングアプリで知り合った“投資家”に勧められ 200 万円を入金。出金しようとすると“税金 15 %”を要求され、サポートは音信不通に。」
詐欺を避けるチェックポイント
| チェック項目 | 警戒すべき理由 |
|---|---|
| 「元本保証」「日利 1 % 超」 | 暗号資産運用で無リスク高利回りは不可能。 |
| 出金前の追加送金 | 税・保証金を前払いさせる業者は 100 % 詐欺。 |
| 金融庁登録を確認しない | 登録外業者は違法営業の可能性。 |
| 個人名義ウォレット | 追跡・凍結が困難。 |
| SNSのみのサポート | アカウント閉鎖で連絡が断絶します。 |
まとめ ― 専門家連携で資産を守る
BROKEN BOUND のような高利回り・無登録プラットフォームは名称を変えて何度も再出現します。
「少しでも怪しい」と感じたら送金を止め、必ず第三者へ相談してください。
早期対応が資金回収の鍵であり、心理的ダメージも最小化できます。
＼ 詐欺被害相談の実績多数 ／
40 代男性・会社員
クロスチェーン運用詐欺