DHXEX は日本の金融庁に無登録の海外暗号資産取引サイトです。
2025 年以降、婚活アプリ・副業SNSを入口にしたクロスチェーン arbitrage 詐欺を特徴に国内被害が拡大。
本記事では 2020〜2025 年の実例を整理し、「誰にも相談できずに悩む方」向けに行動指針をまとめました。
DHXEXの手口 ― “二重上場” を騙る新型詐欺
DHXEX 詐欺の核は「他取引所との価格差を AI が自動裁定する」というクロスチェーン arbitrageのウソ。
1. 二重上場×VIP招待キャンペーン
専用招待コードを出すだけで「取引手数料ゼロ & VIP 7%還元」と宣伝。
初期入金 5 万円で 5,500 円のリベートを即反映し、少額出金成功を演出して信頼を掴みます。
2. ロマンス勧誘: “帰国子女あかり” シナリオ
婚活アプリで接触したシンガポール在住を匂わせる女性が「東京⇔名古屋を頻繁に往復」とアピール。
米国在住の叔父が金融に精通と語り、DHXEX の“負けない裁定取引”をすすめてきます。
3. カスタマーサポート代行詐欺
偽ライブチャットで「2 段階認証ロック解除に 0.01 BTC が必要」と脅し、送金アドレスを提示。
送金後はチャット履歴ごと削除され、一切連絡が取れなくなります。
被害データ：地方都市で急増の理由
国民生活センターの統計によると、暗号資産関連相談は都市圏より地方都市で伸び率が大きい結果に。
| 年度 | 全国相談件数 | 地方 3 県合計 |
|---|---|---|
| 2021 | 6,150件 | 1,420件 |
| 2022 | 5,940件 | 1,710件 |
| 2023 | 9,320件 | 3,260件 |
| 2024 | 13,050件 | 4,870件 |
| 2025（1〜8月） | 9,310件 | 3,980件 |
地方移住・副業ブームで在宅ワークを探す層が増え、詐欺グループが「地方ターゲティング広告」を多用している点が背景と見られます。
無登録営業のリスクと行政動向
金融庁は 2025 年 4 月、無登録で暗号資産デリバティブを提供した疑いで DHXEX を注意喚起リストに追加（個人調査による）。
要点まとめ
- 所在地：香港表記 → 実態はドバイ経由のペーパーカンパニー
- トレード API は Binance のコードを改変
- 顧客資産はカストディ無しで運営者ウォレットへ直送
- 海外ライセンスの PDF はフォント偽造が判明
被害を最小化する 3 ステップ
暗号資産詐欺はブロックチェーン上の痕跡が残ります。専門家に早期相談すれば凍結・追跡の余地があります。
- 送金 TXID・チャット履歴を即時バックアップ
- 振込口座があれば銀行へ“振込詐欺救済法”で照会
- 警察 (#9110) と暗号資産に詳しい弁護士へ同時相談
証言：あかり事件の全貌
「1 か月で 400 通以上のメッセージをやり取り。“叔父の情報だから絶対勝てる”の言葉で 350 万円を投入。出金申請した瞬間に LINE が消え、アプリもログイン不能に。」
40代看護師・福岡県
副業SNSでの被害
「SNS 広告の“30分作業で月10万円”に引かれ DHXEX へ。リベートが入金され安心し 100 万円を追加したところ、『出金には100%ボーナス分相当の資金』と言われ詰みました。」
セルフ防衛チェックリスト
| チェック項目 | 危険サイン |
|---|---|
| 裁定取引で“絶対利益” | 価格差は瞬時に解消、恒常的には存在しない。 |
| VIP 招待コード限定 | 限定感を煽り判断力を鈍らせるテンプレ。 |
| 保証金・税の前払い | 正規取引所で先払いを要求する例はない。 |
| サポートが Telegram 専用 | 運営実体を隠すための常套手段。 |
| 登録業者リスト未掲載 | 金融庁サイトで即チェック可能。 |
まとめ ― 今すぐ出来ること
DHXEX のような無登録業者は数か月毎に名称を変えて再登場します。
「怪しいかも」と感じた瞬間に送金を止め、証拠を保存し、専門家へまず連絡。早期の相談が資金回収への唯一の道です。
＼ 詐欺被害相談の実績多数 ／
30代会社員・名古屋市
帰国子女あかり詐欺