GOVPCOIN は日本の金融庁登録を持たない無許可暗号資産ブローカーです。
2025 年春から SNS・マッチングアプリ経由で国内被害が激増し、出金拒否や保証金名目の追加入金要求が社会問題化しています。
本記事では 2025 年時点で確認された最新の詐欺手口と被害スキームを解説し、資産を守る具体策を共有します。
GOVPCOIN詐欺とは?手口と最新ケース
GOVPCOIN をめぐる主な詐欺は次の 3 タイプに大別されます。
1. SNS副業型「ワンクリック高収入」詐欺
TikTok/Instagram 広告で“タスク報酬型の副業”を装った LINE オープンチャットへ誘導し、
「タスク 5 回で 3,000 円」→「もっと稼ぐには口座開設が必要」と煽って GOVPCOIN へ入金させます。
少額出金で信用を得た直後、数十万円規模の追加送金を要求。出金を試みると「AML審査料」「利益確定税」などを理由に送金を迫ります。
被害例(大阪府・2025年3月)
被害者 | 被害額 | 勧誘経路 |
---|---|---|
30代男性 | 約250万円 | Twitter広告→LINE |
2. ロマンス + AI運用詐欺
マッチングアプリで知り合った投資家を名乗る人物が「AI自動売買で月利15%」と勧誘。
GOVPCOIN で口座を開き USDT を入金、利益画面を逐次送って信用させ、高額投入させたあと出金をロックします。
3. フィッシング/偽カスタマーサポート詐欺
GOVPCOIN のロゴ入りメールで「異常ログインを検知」と通知し、偽ログイン画面に誘導。
ワンタイムコードを入力させ資金を抜き取ります。
- 偽カスタマーセンターに電話させ「本人確認料」を送金させる
- AnyDesk でリモート接続→ウォレットを遠隔操作
国内被害規模と急増する相談件数
暗号資産関連トラブルは年々増加。SNS 起点の投資詐欺は特に深刻です。
年度 | 相談件数* | 増減率 |
---|---|---|
2021 | 6,381件 | — |
2022 | 5,623件 | −12% |
2023 | 8,466件 | +51% |
2024 | 11,072件 | +31% |
2025(1〜8月) | 7,315件 | 前年同期比 +44% |
SNS誘導型詐欺が全体の 62% を占め、上半期時点の被害総額は 600 億円超に上ります。
無登録営業の実態と行政警告
GOVPCOIN は金融庁の登録を一切持たず、所在地や連絡先に複数の疑義があると指摘されています。
要点まとめ
- 日本居住者を対象に暗号資産取引を勧誘 → 資金決済法・金融商品取引法違反の可能性
- 東京表記のオフィスはレンタルスペース、法人登記の整合性なし
- 海外ライセンス番号は他社流用の疑い
- 問い合わせ番号は IP 電話で所在追跡困難
登録業者リストに社名が無い場合は利用しないことが最善の防衛策です。
被害に気付いたら優先すべき対応
暗号資産詐欺の資金回収は時間との勝負です。送金先ウォレットを早期凍結できる場合があるため、証拠保全 > 専門家相談を最優先しましょう。
チャット履歴・取引明細・ブロックチェーン Explorer の URL をスクリーンショットで保存し、法的手段を検討できる専門家に相談することで回収確率が上がります。
リアルな被害者の声
「月利15%と聞き 100 万円を USDT で入金。利益表示が出ていたのに、引き出そうとすると“保証金15%”を要求され途方に暮れました。」

50代女性・パート
LINE副業グループ詐欺
LINEグループで数千円を受け取って信用。追加で 200 万円を振り込んだあと「海外送金税」を請求され、サポートは音信不通になりました。
詐欺を避けるチェックポイント
チェック項目 | 理由 |
---|---|
「絶対に負けないAI」 | 元本保証は不可能。高利回りを強調する業者は要注意。 |
出金前の追加送金 | 税・手数料名目の前払いを求める時点で詐欺確定。 |
金融庁登録を検索 | 登録リストに社名が無ければ違法営業。 |
個人名義ウォレット | 正規事業者は法人名義または取引所管理ウォレットを使用。 |
情報共有 | 一人で判断せず第三者に相談するとリスクに気付ける。 |
まとめ ― 筆者の経験から学ぶこと
GOVPCOIN のような無登録業者は名前を変えて何度も出現します。
「少しでも怪しい」と感じたら送金を止め、必ず第三者へ相談しましょう。早期対応が被害拡大を食い止めます。
筆者も過去にロマンス詐欺で資金を失いました。泣き寝入りしないためにも、暗号資産詐欺に強い法律事務所の無料相談を活用してください。
\ 詐欺被害相談の実績多数 /
30代男性・自営業
AI自動売買を装うロマンス詐欺