暗号資産詐欺

OKYBANK投資詐欺の最新手口と被害を防ぐポイント【2025年】

OKYBANK(オーケーワイバンク)海外拠点を装う暗号資産投資サイトですが、日本の金融庁登録は確認できません。
2025 年初頭から「ブロックチェーン AI 運用で高利回り」をうたい、SNS や副業コミュニティで急速にユーザーを集めている実態があります。
本記事では OKYBANK のドメイン調査資金トレース結果も交えて、最新の詐欺スキームと防衛策を解説します。

 

OKYBANKの実態:Whois調査とブロックチェーン分析

独自調査で判明した技術的な不審点をまとめました。

項目 調査結果
ドメイン取得日 2025/02/09(運用開始から半年未満)
Whois情報 プライバシー保護サービス経由で匿名化
証明書 無料SSL(Let’s Encrypt)を短期更新
資金フロー 入金先 USDT ウォレット→即日 OKX へ横流し
チャートAPI 外部取引所から iframe 埋め込みのみ

オンチェーン解析では同一運営者とみられる8サイトへの資金ルートが確認でき、サイト閉鎖後に使い捨てられるパターンが濃厚です。

 

典型的な勧誘ルートと3つの詐欺パターン

 

1. Discordコミュニティ“シグナル配信”型

トレードシグナルを配布すると称し、「VIP枠は専用取引所限定」として OKYBANK へ誘導。
初回 5,000 円相当の USDT をエアドロップすると偽り、逆に入金を求めるケースが多数。

 

2. 「公務員限定インサイダー情報」LINEグループ詐欺

実在しない“国家プロジェクト”を匂わせ、守秘義務を楯に高額投資を迫る。
グループ内は全員サクラで、出金請求時には「NDA違反罰金」を請求する特徴がある。

 

3. 技術サポート装うリモート操作詐欺

「本人確認に不備」と偽り、AnyDesk で PC を遠隔操作。
MetaMask など既存ウォレット残高までも抜き取られる二重被害が報告されています。

 

国内相談件数の推移と最新トレンド

国民生活センターの統計をもとに、暗号資産投資詐欺に関する相談件数の推移をグラフ化すると以下の傾向が見えます。

年度 暗号資産関連相談数 OKYBANK関連割合
2023 8,466件
2024 11,072件 1.8%
2025(1〜8月) 7,315件 4.2%
出典:国民生活センター PIO-NET

OKYBANK 関連の相談割合が 1 年で 2 倍以上に増加しており、他の新興サイトよりも急速に拡散している様子が分かります。

 

無登録営業への行政対応と罰則

金融庁は 2025 年 6 月に「無登録業者一覧」へ OKYBANK を追記。暗号資産交換業の無登録営業は 刑事罰(3年以下の懲役または300万円以下の罰金)に該当します。

ワンポイント法令解説

海外サイトでも日本居住者を「顧客」に勧誘した時点で資金決済法の適用対象。
「本社が香港だから問題ない」は通用しません。

 

被害者インタビュー:失われた資金と教訓




25歳男性・フリーランス

シグナル配信に釣られた例


「Discord のスクショでは毎日+5%の利確。実際はダミーデータでした。学んだのは『利益が出た画像』は信用できないということ。」



60代女性・年金生活

リモート操作被害


「サポートの指示で AnyDesk を入れたら、保有していた BTC も抜き取られました。“サポート=安全”と思い込んだのが失敗でした。」

 

専門家が教えるセルフディフェンス5原則

原則 ポイント
公式登録確認 金融庁/SEC 登録リストを二重チェック。
2段階認証限定 SMS認証は乗っ取られやすい。必ずTOTPアプリを使用。
少額テスト送金 高額を一括入金しない。まず1,000円で出金可否を確認。
リモート接続拒否 AnyDesk や TeamViewer を要求された時点で切断。
第三者レビュー 海外サイトは Reddit・X・掲示板の評判検索を習慣に。

 

まとめ ― 二次被害を防ぐために

OKYBANK は短期運営・高騰演出・出金阻止という典型的なスキャム構造でした。
被害後に現れる「返金代行」サービスも新たな詐欺の温床となっています。
早期相談と情報共有が、同じ被害を繰り返さない最善策です。

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