APM Markets は金融庁に未登録の“疑似FX取引所”です。
2025 年春以降、Instagram・マッチングアプリ経由で日本人を狙った銀行振込詐欺が爆発的に増加し、出金拒否や追加保証金請求が社会問題となっています。
本記事では最新の詐欺手口と回避・返金の具体策を“フォーマット形式”で解説します。
APM Markets詐欺とは?3大手口を図解
調査の結果、APM Markets に絡む詐欺は次の3タイプに集約されます。
1. SNS副業型「タスク報酬」詐欺
Instagram広告で“スマホ1日30分で1万円”と誘い、LINE オープンチャットへ招待。
「タスク3件クリアで 5,000 円→さらに稼ぐなら専用口座を開設」と煽り国内個人口座へ振込をさせます。
少額キャッシュバックで信用を得た直後、
「高利回り FX に移行するには預託金が必要」と30〜100 万円の追加送金を要求。
被害例(愛知県・2025 年 4 月)
被害者 | 被害額 | 勧誘経路 |
---|---|---|
40 代女性 | 約220万円 | Instagram広告→LINE |
2. ロマンス + AI自動売買詐欺
マッチングアプリで知り合った“投資家”が「AI で月利 18%」と勧誘。
APM Markets へ USDT を入金させ、利益スクショを送って 高額入金 → 出金ロック の流れへ。
3. フィッシング/偽サポート詐欺
APM Markets ロゴ入りメールで「異常ログインを検知」と通知し、偽ログインページへ誘導。
ワンタイムコードを入力させ資金を不正送金。
- 「本人確認料」の名目で追加送金を要求
- AnyDesk で PC に遠隔接続しウォレットを操作
被害拡大の背景と相談件数の推移
暗号資産トラブルは年々増加。SNS 起点の投資詐欺が突出しています。
年度 | 相談件数* | 増減率 |
---|---|---|
2022 | 5,623件 | — |
2023 | 8,466件 | +51% |
2024 | 11,072件 | +31% |
2025(1〜8月) | 7,315件 | 前年同期比 +44% |
SNS誘導型詐欺が全体の 6 割を占め、2025 年上半期だけで被害総額 600 億円超に達しています。
無登録営業のリスクと行政の警告
APM Markets は金融庁リストに存在せず、所在地・ライセンス番号にも矛盾が指摘されています。
要点まとめ
- 日本居住者への勧誘 → 資金決済法・金融商品取引法違反の恐れ
- 東京の“オフィス”はバーチャル住所、法人登記なし
- 海外ライセンス番号は別会社からの流用
- 問い合わせ番号は IP 電話で所在追跡が難しい
金融庁登録リストに社名が無い業者は絶対に利用しないことが最善策です。
被害に気付いたら 48 時間以内にやること
- 送金記録を保存(ネットバンキング画面・ATMレシート)
- チャット履歴を PDF 出力(改ざん防止)
- 銀行へ口座凍結依頼(夜間は緊急ダイヤル)
- 法律事務所に相談
返金につながった実例と成功要因
事例 | 送金額 | キーポイント |
---|---|---|
Dさん(30 代) | 180 万円 | 振込翌日に銀行へ凍結依頼 |
Eさん(50 代) | 350 万円 | サポートとの通話録音を証拠提出 |
Fさん(40 代) | 90 万円 | 着金前に送金停止に成功 |
詐欺を避ける5つのセルフチェック
チェック項目 | 理由 |
---|---|
「AI が絶対負けない」と強調 | 元本保証はあり得ません。 |
出金前に追加送金を要求 | 手数料・税金名目でも応じない。 |
金融庁登録を確認 | リストに無い業者は違法営業。 |
個人口座へ振込 | 正規業者は法人名義が基本。 |
深夜の入金催促 | 相談窓口が閉まる時間を狙う。 |
まとめ ― 次に備えてできること
APM Markets のような無登録業者は「閉鎖 → 改名 → 再始動」を繰り返します。
SNS での高利回り勧誘は 99% 詐欺と心得、即入金を迫られたら一歩下がり検索・相談を。
万が一送金してしまっても48 時間以内の行動で回収率は大きく変わります。
銀行・弁護士と連携し、泣き寝入りを避けましょう。
\ 詐欺被害相談の実績多数 /